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Naruhodo the World

社畜な商業デザイナー、元バンドマンで現アニオタ

商業デザイナーとは

どーも、なるほどマンです。

 

ひとまず三日坊主を突破できそうで何より。

 

書きたいことがあるうちにいっぱい書いておこうの精神。

 

 

さて、今回はまたまた仕事の話。

 

職業:デザインディレクターの僕ですが、同級生に「デザインの仕事してる」って話をすると皆さん勝手に想像して「かっこいい」とか思ってくれちゃうわけです。無知って怖い。。。

 

そんなわけで、今回は商業デザインの現場のお話を。

デザインの仕事をしたいと考えている人に是非伝えたいお話です、特に学生の皆さんに!!

 

※僕の個人的な考えなども入ってきますのであくまでも参考程度に読んでください。

 

 

プロフィールにも書いてありますが、僕は商業デザインの仕事をしています。

 

商業デザインとは。

 

ようは製品を売るためのデザイン、広告です。

 

 

日常生活の色んな場所で広告を目にする機会があると思います。

テレビCM、WEBサイトのバナー、電車の吊り広告、街中のポスターなどなど

僕はその中でも主に紙媒体の広告をつくっています。

 

みなさんも広告を見て「面白いな」「かっこいいな」って思った経験が今までにあると思います。ですが、僕が作っているのはそんな広告ではありません。

 

皆さんの記憶に残らないような「風景」になってしまっている広告が大半です。

 

 

僕はよく「アートデザイン」と「商業デザイン」という言い方をします。

 

「アートデザイン」

いうまでもなく芸術です。自分の「良い」と思うものをとことん突き詰めて制作するアーティストの方々がつくりだすデザイン。

 

では、商業デザインとは?

ターゲットに対して伝えたいことを確実に伝えるのが目的です。目的を損なうようなこだわりははっきり言ってしまえばジャマです。クライアントの要望ですら時には目的にそぐわないことがあるくらいですから…。デザイナーは自分のこだわりよりも制作を進めていくうえで道を違わないようにすることが一番大切と思っています。

 

商業デザインとは商品を売るためにPOPやチラシの制作がほとんどですが、「面白いものをつくろう」「かっこいいものをつくろう」という考えではほとんどの場合、仕事がうまく進みません。

 

それはなぜか。

「面白い」「かっこいい」という感覚は正解がありません。正解のないゴールに向かって進んでいくことになります。これが「アートデザイン」なら自分の感覚がゴールとなるわけですが、商業デザインはそうはいきません。では、ゴールはどこにあるのか。

 

それはクライアントにとっての「面白い」「かっこいい」がゴールになります。

 

自分とクライアントの感覚が一致していれば何の問題もないのですが、ここがなかなか難しい。むしろそんなクライアントは稀です。また、担当者同士で「面白い」「かっこいい」ものができたとして、そのデザインの良さはクライアント側の決裁者に伝わるでしょうか?まず、伝わらないでしょう。

 

商業デザインは「目的」と「理由」が必須です。なんとなくかっこいいから、面白いからは通用しません。「目的」に沿った内容で、こういったデザインになった「理由」をクライアントにプレゼン、納得してもらわなければなりません。プロジェクトにかかわっている人が多いほど、目的ぶれないように、より多くの人が納得してくれる「理由」をもって制作しなければなりません。そうして完成したデザインが結果として「面白い」「かっこいい」ものになることがあると僕は考えています。

 

自分が「面白い」「かっこいい」と感じた広告のようなデザインをつくりたい!

と意気込んでこの世界に入ってきた人はまず、ここが最初の壁になると思っています。

「自分はかっこいいと思うのになんでわかってもらえないんだろうか、このクライアントはセンスが悪い」

「先輩から修正をされたが、自分がつくったものよりかっこ悪くなった

なんて思うこともあるでしょう。

でもそれは数あるデザイン会社の一、商業デザイナーの感覚です。

自分の感覚を受け入れてほしいならアートデザイナーになった方がいい。

商業デザインは「生み出したデザイン」ではなくて「導くデザイン」が必要です。

 

デザイン会社もたくさんあります。

会社ごとで制作するジャンル、媒体などはさまざま。

 

「自分がやりたいことをやれないから」

 

そんな理由で辞めていく人はたくさんいます。

次の会社で長く続いてる人もいるでしょう、色んなデザイン会社を転々としている人もいるでしょう。

 

そうなる前に、デザイン業界で働く前に、

自分がなりたいのは「アートデザイナー」か「商業デザイナー」か。

一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

きっとやるべきことが見えてくると思います。