0を1にできる頭
どーも、なるほどマンです。
僕の好きな考え方というか、職場でのスタンスというか。
そんなお話です。
僕はアイデアを思いつく人のことを
「0を1にできる人」
と呼んだりします。
対するのは
「1を10にできる人」
アイデアを飛躍させる人です。
僕は完全に後者です。
音楽の世界では作詞・作曲・編曲という項目のクレジットを見たことがあると思います。
作詞・作曲はもちろん、詩を書き、メロディーを考える人です。
対して編曲は「曲の構成を考える人」なんです。
僕は長いこと音楽をやっていたので、作詞も作曲もしたことがありますが、とにかくセンスがないと自分で思っていました。だからいい曲を書くメンバーに恵まれていたと思います。みんなありがとう。
「じゃあお前は何をやってたんだ」ってわけですが、バンドで曲を作るとき、いろいろなつくり方があると思いますが、僕のやっていたバンドは大体こんな感じでした。
①作曲者がプロトタイプの新曲を考えてくる
②とりあえずみんなで合わせてみる。
③録音したものをみんなで聴いて「あーでもない、こーでもない」と話し合い
④曲がよくなるように色々調整してもう一度合わせる
自分で書いておいてなんですが、すごいざっくりしてる(笑)
他にも「詩の意味」とか「曲のテーマ」とか「どう感じてほしいか」などなど色々話あったりするんですが、大まかにはこんな感じでしたね。
完成するまで③④をひたすら繰り返すイメージです。
③④を繰り返していくうちに個々の主張がぶつかったり、作曲者の意図からずれていってしまったりなどなど、バンド内のパワーバランスも相まってなかなか「サクッと決まる」なんてことはないのが現実でしたが…。
僕は主に作曲者が作ってくれた曲を「どう魅せるか」を考えていました。
お客さんにどう感じてほしいかとか曲のピークに対して全体でどのようにアプローチしていくのかとか。
「自分はこうしたい」というよりかは「この曲はこうなってほしい」みたいな考え方。
一時期から僕はそんなスタンスでバンド活動をするようになり、それからすごく曲をつくりやすくなったと思います。
デザインの世界でも同じようなことはよくあります。
「斬新なアイデアが浮かぶ人」と「表現が上手な人」
もちろん、自分で考えたアイデアをうまく表現する人もいますがね。
(そんな人は天才ということで…)
デザインの仕事は一人で行うことはほぼありません。
チームを組んで役割を分担して作業を進めていくことがほとんどです。
「斬新なアイデアが浮かぶ人」と「表現が上手な人」がバランスよくいるチームが僕の考える最高のチームだと思います。
「0を1にする人」と「1を10にできる人」
僕は後者なので前者を大変尊敬していますが、「どちらが上」とかそんなことはないとも思っています。
0が1になり、
1を10にしてたら、
今度は10を11にしてくれるかもしれない。
その11が100になるかもしれない。
きっとお互いの相乗効果でアイデアは発展していくと思います。
自分はどちらのタイプなのか、チームのみんなはどっちのタイプなのか。
それが分かり合える人が集まると素晴らしいクリエイティブチームになるんじゃないだろうか。
うちの会社はまだまだです。