自分はオペレーターじゃないって言えますか?
デザイナーとオペレーターの違いってなんだろうか。
会社に入るまではオペレーターという言葉すら知らなかったなるほどマンです。
オペレーターとは
-
1.機械類の操作に従事する役の人。例、電話交換手、無線通信士、計算機械の操作者。
-
2.みずからの危険負担で、船舶による運輸業を営む者・会社。
らしいです。(グーグル先生調べ)
デザイン業界では①の方ですね、指示した内容をひたすらこなしてくれる人。
自分で考えてつくっていない人のことです。
自分で考えないでつくるのって本当に楽なんですよね、極端な話ですが、うまくいかなくても全部責任転換できますし。(もちろんそんなセコイ考えの人ばかりではないです)
オペレーター業務に慣れてくると言われたものしかつくらないのに修正をくらうと文句を言うような人がでてくる。(しっかりとした指示が出せていれば修正出すこともないんですがね…)
修正が入ることで全体の進行スケジュールが崩れ、残業が生まれ、モチベーションが下がり………と悪循環に陥っていく。
文句を言う前に考えてみてほしい。
修正されないようにするにはどうしたら良いのかを。
これは営業側からの責任転換ではなく、もしデザイナーを名乗りたいのであれば打ち合わせを踏まえて、営業やディレクターとその先にいるお客さんのことを考えて制作しなければいけない。
そう思って打ち合わせをすれば、つくった後に修正が入りそうな部分が見えてくる。制作に入る前の打ち合わせでそういった問題点を解決しておかなければいけない。
営業やディレクターだって完ぺきではない、ましてやお客さんはデザインの素人なわけですから突拍子もないことを言い出すのです。
言われた通りつくってうまくいかないことなんてざらにある。
だから機械じゃなくて人が作業をしているわけで、そんな時に「こうしたらうまく見せれるじゃないか」といった思考が働かない、考えない人を僕はオペレーターと考えている。
ただし、オペレーターがうまく機能するかは指示を出す営業、ディレクター側の裁量に左右される。お客さんからのメールを転送するだけの営業なんて何も考えてない典型、もはや「営業オペレーター」。
「営業オペレーター」と「デザインオペレーター」で仕事をしてうまくいくはずがない。だってこれって誰も考えてないじゃないですか。お客さんが考えてくれる?そんな素晴らしいお客さんに出会えたら儲けものですよ。
営業にせよデザイナーにせよ、考えなきゃ仕事なんてうまくいくわけがない。
「営業オペレーター」に文句を言うなら自分で考えてみよう。そしたら脱オペレーターして晴れてデザイナーになれるわけだ。
ただ、オペレーターを否定するつもりはないんです。
誰しもデザインの仕事についたらまずオペレーターから始まります。
ディレクターからの指示通りのものがつくれない人がお客さんと打ち合わせをしてお客さんの納得いくものをつくれるだろうか。試さずともわかります。
黙々と色んな作業を覚え、ひたすら機械のように業務をこなしていく。
そこで身につく技術はデザイナーとして必ず役に立ちます。
オペレーターはデザイナーになる第一歩。
僕自身、ディレクターやってますが、正直オペレーターの方が性に合っていると思っている。黙々と作業するのは好きだし。
でもこの業界オペレーターのままでは食っていけない。
僕はフリーではないけど、オペレーターって「使われる側」だから社内での地位も上がらない。フリーなら単価のいい仕事なんて当然もらえません。
フリーランスでいい年してオペレーターみたいなことを言ってくる自称デザイナーによく遭遇しますが、反面教師として勉強させてもらってます。