仕事はすべて営業なんですよ
どーも、なるほどです。
気づけば今の会社に入って7年の月日が経過しておりました。
初就職の会社でよく続いているもんです。
さて、僕はデザインディレクターという職についている訳ですが、なんじゃそりゃと思う方もいるかもしれません。ようは打ち合わせができるデザイナー。もっといえば営業もやれるデザイナーって訳です。
なんでデザイナーなのに営業もやるのか。
それはデザイナーが打ち合わせをした方が話が早いから。
もっといえば打ち合わせ中にお金の話をできればもっと話が早いからです。
打ち合わせしているときに
「その案良いね!いくらでできるの?」
なんて質問はざらにあります。
極端な話、そこで即答できるかで仕事なるかならないかが決まることもある。
商業デザインの世界はそんなもんです。
(アートデザインとは違うので混同しないでください)
もともとデザイナーとして入社した僕ですが、5年目からは営業兼任となったわけです。不思議な話。
僕がデザイナーとして就職したのは25歳の時。
バンド活動をしていた時に独学でデザインをやり始めただけの素人の僕は、「手に職をつける」というおおざっぱな目標でデザイン業界に飛び込みました。
当時思っていたことは
「営業なんて誰でもできる」
「だから僕はデザイナーになるんだ」
みたいなこと考えてました。
浅はかなり。
デザイナーになり、多くのプロジェクトに携わり、色んなものをがむしゃらに制作していった結果、会社からの辞令で営業兼任のディレクターとなりました。
そうなった理由も自分なりには理解しています。
僕はとにかくしゃべるのが好きで、自分が制作したものについてのこだわりを延々しゃべり続けるような…今思えばめんどくさいデザイナーだったんです。
営業の方々とぶつかることも多く、「じゃあ自分でやってみれば」というのが会社側の本音でしょう。
そんなわけで営業兼デザイナーになった僕。
「なるべくしてなったのかな」と思うこともあれば、「なんで営業やってるんだろう」と思うこともあったり…。
ただ、どっちもこなしていて
営業は「対人力」
デザインは「人間力」
かなと思ったりします。
さらに、フリーランスとして活動していくにはこの二つの「総合力」が必要になってくるのかなぁと。
デザイン力がなければ仕事はできませんが、そもそも営業力がなければ仕事をとってくることができない、仕事そのものが無くなっちゃうんです。
営業ができないデザイナーは「使われる側」になってしまい、誰かに仕事をとってきてもらわなければなりません。
でも、営業ができるデザイナーは仕事をとってこれます。自分だけではまわせないほどの仕事をとってきてしまったら(ありがたい話ですが)誰かにお願いする「使う側」になることができます。
この違いはかなり大きい。
ビジネスの世界では営業力がものをいうんだというのを肌で感じています。
将来フリーランスになれるかどうかは「営業力」が左右します。
デザインだけ突き詰めて「使われる側」にならないように頑張らないとね。